【名護】JAおきなわ北部地区柑橘(かんきつ)生産部会と営農振興センターは10日、タンカン初出荷式を名護市伊差川の同センターで開いた。主に県内向けで、今月中旬から出荷最盛期となる。余興で園児らが踊りを披露した後、約70人が「初荷」の幕を掲げたトラックを見送り、生産振興と消費拡大を願った。
北部地区では、裏年に当たる2019年度の出荷計画は約161トンで、前年度の約338トンを大きく下回る。平年に比べ糖度は若干高く、酸度は低い。食味の良い果実の収穫が見込まれている。昨年台風の襲来が少なかったことから、傷も少なくきれいに仕上がったという。
生産部会の宮城俊次会長は式典で「自由貿易協定の締結に伴う影響も懸念される中、生産技術の向上に努め、消費者に安定的に届けたい」とあいさつした。