全国から塗装のプロが沖縄に集結 築45年の公民館の柱を無償で塗り直し 3日で280本


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公民館の柱を下塗りする参加者ら。下塗り完了後、赤色に塗り直していく=13日、今帰仁村中央公民館

 【今帰仁】全国の塗装業者らでつくるボランティア団体「塗魂(とうこん)インターナショナル」が、13日から沖縄県今帰仁村中央公民館の柱の塗り直し作業を行っている。県内での活動は初めて。

 15日まで作業し、3日間で公民館にある約280本の柱の塗装を目指している。県内外から参加した塗装業者やその家族ら約70人が参加した。

 同公民館は1975年に落成。多くの村民が講堂や研修室などを利用し、ことしで築45年になる。この日は、所々色あせていた赤色の柱を塗り直し、再び命を吹き込んだ。村内の小学生らも駆け付け、“塗装のプロ”のアドバイスを受けながらはけとローラーを使って丁寧に色を塗った。

 塗魂インターナショナルはこれまで、海外の病院や学校などでボランティア塗装を展開してきた。今回の活動は10カ所目となる。池田大平専務理事(55)=愛知県=は「公民館は沖縄返還を記念して建てられた意義のあるものだと聞いている。建物の保存につながればうれしい」と語った。

 塗装ボランティアは自由に参加でき、14、15日は午前9時~午後4時まで作業を行う。

 県内事業者として参加する麻布沖縄営業所の光永光代表(42)=西原町=は「多くの県民に参加してほしい」と話した。