「尖閣開拓の日」 日本領土を強調 石垣市式典に200人


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10回目の節目を迎えた尖閣諸島開拓の日式典=14日、石垣市民会館

 【石垣】石垣市は14日、「尖閣諸島開拓の日」式典を市民会館で開いた=写真。約200人が参加した。国会議員などの登壇者は、尖閣諸島が日本固有の領土であることを強調。国際社会への発信、国民世論の啓発に取り組むことの重要性を改めて確認した。

 中山義隆市長は式辞で、日本人による事業展開の歴史を踏まえて「固有の領土としての歴史的事実がある」と強調。2019年に尖閣周辺接続水域での中国公船の確認日数が過去最多に上ったことなどに触れ、警備体制を強化する海上保安庁に謝辞を述べた。

 式典では富川盛武副知事や衆院議員の国場幸之助氏(自民)、西銘恒三郎氏(同)、原口一博氏(国民民主)らが登壇した。尖閣諸島の歴史や自然環境を紹介するビデオ上映があったほか、長崎純心大准教授の石井望氏の講演もあった。

 石垣市は政府が1895年に尖閣諸島の領土編入を閣議決定した1月14日を「尖閣諸島開拓の日」と条例で制定し、毎年式典を開催している。今回は10回目の開催となる。