社会

元来生息しない場所になぜ… 世界遺産推薦地にウサギ 外来種による生態系への影響懸念

県道2号沿いで目撃されたウサギ=11日午後10時33分、国頭村(知花史尚さん提供)

 【国頭】世界自然遺産の推薦地である沖縄県国頭村謝敷で11日夜、ウサギ3匹が目撃された。やんばるの森には元来ウサギは生息しておらず、関係者は外来種による生態系への影響に警鐘を鳴らしている。

 沖縄生物教育研究会員で生物教員の知花史尚さん(52)が11日午後10時半ごろ、国頭村謝敷の県道2号沿いでウサギ3匹を目撃し、写真に収めた。体毛は灰色と黒で、体長は20センチ程度だったという。知花さんは「ウサギは小柄で若い個体だと思われる。複数いたことを踏まえると、繁殖している可能性もあるのではないか」と話した。

 NPO法人どうぶつたちの病院沖縄の金城道男副理事長は「目撃されたウサギが何を餌としているか判明していないが、やんばるに生息する貴重な植物を食べないとは限らない。早い段階で捕獲するなど対策を取る必要がある」と指摘した。

 環境省やんばる自然保護官事務所の小野宏治上席自然保護官は「やんばるには元々ウサギは生息していないため、遺棄された可能性が高い。行政や鳥獣保護員など関係団体への協力を呼び掛け、対策の協議を進めている」とし「希少な生物が生息するやんばるの森への影響も考え、ペットは遺棄せず最後まで大切にしてほしい」と訴えた。



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