電気や水道がなくても使える水洗トイレ 災害時やインフラが整っていない場所での活用期待


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循環型トイレ「ミニソフィ」を共同開発した(右から)アルコの梅谷浩人顧問、光建設の徳元猛社長、成田苑子氏=2019年12月19日、糸満市西崎運動公園

 建設業の光建設(糸満市、徳元猛社長)、沖創工(那覇市、伊佐一社長)、アルコ(三重県、中山和己社長)が2014年から開発に取り組んできた、電気や水道がない場所でも使える移動可能な水洗トイレ「ミニソフィ」が完成した。微生物が含まれた浄化槽で汚水を浄化し、200リットルの水タンクの水を循環させて使う。インフラが整っていない離島や観光地での活用や災害時の避難所への設置などを見込む。3月末まで糸満市西崎運動公園の駐車場に展示している。

 光建設がトイレ全体の設計を担い、通常の水洗トイレと使い心地が変わらず、快適に使うことができる。電気は太陽光で発電する。アルコが浄化槽、沖創工が電気関係の開発を担当した。トイレの大きさや形などは要望に合わせてつくることができる。定価1300万円を予定し、行政や自治体などへの販売を想定している。

 光建設の徳元社長は「場所がなくトイレの設置を断念している所でも使うことができる」と話した。