【本部】沖縄県本部町の沖縄美ら海水族館は20日、琉球列島固有種の深海魚「ハナアマダイ」の展示を世界で初めて開始したと発表した。2匹を展示している。
同種は2012年に新種として報告された。水深100~200メートルに生息している。展示を始めた個体は昨年12月、沖縄本島東部の沖合・水深約350メートルで採取した。2匹は全長35センチ。
採取した水深が深く、水圧の変化による魚体への影響を考慮し、加圧・減圧治療を施した。水槽の環境にも慣れてきたことなどから展示を始めた。
同水族館の担当者は「引き続き本種の生態解明につなげるためにも、飼育観察や深海調査を続けていきたい」と述べた。