転ばないこと第一 本部町出身・崎浜啓さん〈聖火をつなぐ 2020東京五輪〉⑨


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崎浜啓さん

 本部町崎本部の崎浜啓さん(61)は、弱視に加えて聴力も最近悪化したため、ほとんど聞こえない。走ることは2000年ごろ、健康づくりで始めた。毎年数回、伴走者の助けでマラソン大会に参加している。

 聖火ランナーは伴走者の一人に勧められ、代筆してもらって応募した。選ばれて「涙が出るほどうれしかった」と笑みをこぼす。知人から応援の声が多数届いたことも大きな喜びになった。「まずは、支えてくれる伴走者や通訳介助者らに感謝。転ばないことを第一に精一杯走りたい」と力を込めた。