小中学生〝研究者〟が成果発表 新報サイエンスクラブ


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資料ポスターを示し、研究内容を発表する生徒ら=26日午後2時ごろ、那覇市泉崎の琉球新報ホール

 小中学生を対象に自然や動植物に関する調査・研究を支援する「新報サイエンスクラブ」(一般財団法人沖縄美ら島財団共催、NTT西日本沖縄支店特別協賛)の研究発表会が26日、沖縄県那覇市泉崎の琉球新報ホールで開かれた。

 独自の研究に取り組んだ29組の小中学生が、研究内容をポスターにまとめて堂々と発表した。約160人が会場を訪れ、熱心に耳を傾けた。

 恩納村立恩納小4年の渡邉智也さん(10)は、琉球列島に生息する水生昆虫の数と生息地を調査した。72種類を見つけ、種類によって生息する環境が異なることを発見した。「水生昆虫を守るために必要なことを探していきたい」と今後の目標を語った。

 浦添市のエデュコ学童の「チームスプラウト」のメンバーらは、植物に水以外の養分を与えた場合の成長の変化を研究した。栽培したカイワレにしょうゆやハチミツなどを入れて観察し、濃度0・5%の酢がよく育つことを発見した。研究に参加した同市立港川小1年の那須紘成さん(7)と今西こころさん(7)は「においをかいだり写真を撮ったりしたことが楽しかった」「次は野菜ジュースを入れてみたい」と笑顔を見せた。