仲間初V 中盤からトップキープ 石垣島マラソン


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苦しい長い坂も独走状態で上り切ったフルマラソン男子優勝の仲間孝大=26日、石垣市大浜(ジャン松元撮影)

 【石垣】第18回石垣島マラソン(主催・石垣市、市教育委員会、市体育協会、共催・琉球新報社)が26日、市中央運動公園を発着点に行われ、4089人が出場した。フルマラソン男子は仲間孝大(豊見城市)が2時間43分45秒で初の栄冠に輝いた。同女子は初出場の川内侑子(埼玉県)が3時間2分8秒で優勝を果たした。大会はフルと24キロ、10キロの3コースで競われた。完走者は合計で3845人。完走率はフル93%、24キロ90%、10キロ97%だった。

 おきなわマラソン、NAHAマラソンで優勝経験を持つ仲間孝大(豊見城市)が、石垣島マラソン2度目の出場で初の栄冠を手にした。2月のおきなわマラソンに向けた調整の位置付けで参加。「内容は良くなかった」と笑顔はないが、実力を見せつけ、中盤から1位を維持してゴールテープを切った。

 24キロのランナーとコースが分かれる15キロすぎの地点までは、24キロのトップを含む3人で先頭集団を形成。24キロの選手が分かれた後には、並走していたフルの選手が遅れ、ゴールまでは一人旅となった。

 レース前には、1キロ3分35秒~同40秒ペースでの走りを想定していた。「集団で走っていたので、中盤までは3分30秒ぐらいのペースだった」と振り返る。

 だが中盤から失速。後半は1キロ4分ペースまで落ち込んだ。「練習でたまった疲れと暑さで、ばててしまった」。ゴールテープを切る顔にも余裕はなかった。

 ただ、直近の目標であるおきなわマラソンへは課題になるとは捉えていない。現在は本番に向けハードトレーニングを重ねる毎日。「2週間前からは練習量を落としていく。そうすれば、疲労については問題はない」と淡々と語る。

 「今回、40キロの距離を走れたのは良い練習になった。おきなわマラソンでは2時間20分前後で走りたい」と優勝を誓った。
 (大嶺雅俊)