最新VRで首里城再現 セルラー、空港などで公開へ


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専用のゴーグルで首里城のVR映像を見る関係者ら=27日、那覇市の沖縄セルラー電話本社

 沖縄セルラー電話(那覇市、湯淺英雄社長)は27日、焼失前の首里城の姿をVR(仮想現実)で再現し、2月4日から那覇空港や首里城などで公開すると発表した。那覇市の本社で27日に始まったKDDIグループの最新技術や研究結果を集めた展示会の一環で、首里城のVR映像を先行公開した。

 県の世界文化遺産をPRする事業の一環で昨年8月に、超高精細な「8K」で首里城の映像を撮影していた。首里城に特化して再編集した映像を約4分の動画にまとめ、守礼門周辺や御庭から見た正殿、南殿、北殿、正殿内部などを360度見渡すことができる。

 2月4日からは那覇空港や首里城、那覇バスターミナルなどにVR映像が見られる機器を設置する。首里城周辺店舗や観光施設などから希望を募り、簡易的な機器にスマートフォンを取り付けることで同じ映像が見られる態勢を整える。

 同事業は沖縄セルラー電話、沖縄セルラーアグリ&マルシェ、日本トランスオーシャン航空、JTB沖縄、KDDIが連携して取り組んだ。

 VR映像の作成を担当した沖縄セルラーアグリ&マルシェの國吉博樹社長は「県民、観光客に首里城の姿を見てもらい、実際に首里城や周辺の飲食店、土産品店に足を運んでもらいたい」と述べた。