「症状あれば保健所へ」 新型肺炎で知事呼び掛け


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新型コロナウイルス対策を呼び掛ける玉城デニー知事=31日、県庁

 玉城デニー知事は31日の定例記者会見で、新型コロナウイルスによる肺炎の感染拡大について「県民同様、観光客や観光関連事業者の健康と安全を守ることを第一に考えたい」と述べた。玉城知事は、37・5度以上の発熱やせきなどの症状が出ている人で、発症から2週間以内に中国湖北省武漢市に渡航歴のある人と接触した人などに最寄りの保健所に電話で相談するよう呼び掛ける県民メッセージを発表。「不必要に恐れることなく一つ一つの予防対策をしてほしい」と呼び掛けた。 (1面に関連)

 県は死者も出るなど感染が拡大し続けている武漢市に住む県関係者や、武漢市から県内への渡航者の人数は現時点で把握していない。玉城知事は「必要に応じて国などと連携し、対応していく」と話した。中国からの旅行キャンセルなどによる県内経済への影響の把握に取り組んでいると説明し「観光危機対応に必要な体制整備を図る」とした。

 県内で1月に感染が確認された豚熱(CSF)で被害を受けた養豚農家への支援については(1)法律に基づく売り上げ減少額の助成

(2)各融資機関への円滑な融通や貸付金の償還の猶予の要請(3)県産業振興公社による経営残飯に関する相談対応―などで支援を図る考えを示した上で「県産豚肉に関する県内流通への大きな影響は確認されていないが、メディアなどを通じて風評被害の防止を図る」と述べた。