イメージ悪いが…新型肺炎で対策いろいろ 美容業界が接客に苦心 大手は肌への接触取りやめ


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デパートリウボウの化粧品売り場では、肌に触れる接客を自粛している店舗もあった=3日午後、那覇市

 新型コロナウイルスの感染者が増える中、外国人観光客から人気が高い化粧品店やネイルサロンなどは対応に苦慮している。大手化粧品メーカーは売り場に派遣する美容部員が、肌に接触する接客を当面取りやめた。あるネイルサロンではマスクはしているが「手袋をするとお客さまへのイメージが悪い」と悩む。

 那覇市のデパートリウボウ、1階化粧品売り場。大手化粧品メーカー「コーセー」のブースには、美容部員が化粧の仕方を教えながら販売する「タッチアップ」の自粛を知らせる掲示物があった。客は美容部員から口頭で説明を受けながら、自ら商品を試す。

 デパートリウボウの担当者は「タッチアップは接客の目玉だが、感染を広げないためにも『自粛しない』とは言えない。丁寧に説明し、お客さまに理解していただくしかない」。花王や資生堂も同様に自粛するなど、大手を中心に広がりつつあるが、今のところ客の反応は好意的という。

 ネイルサロンも肌への接触は避けられない。那覇市のネイルサロンの店長によると、欧米では日頃からマスク、手袋を着用した施術が一般的というが「日本ではまだまだ『お客さまに失礼』というイメージが強い」。この店も今はマスクの着用だけだが「感染を拡大させてしまっては元も子もない。手洗い、消毒を徹底して対応するしかない」と漏らした。