仲良しな2人「頑張ろうね」 糸満中・上原恋芽さん、中田翼さん 〈聖火をつなぐ 2020東京五輪〉㉗


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「転ばないように頑張ろうね」と意気込む上原恋芽さん(左)と中田翼さん=2019年12月23日、糸満市の糸満中学校

 まさか糸中にランナーが2人いるとは―。糸満中学校3年の上原恋芽(こいめ)さん(15)は東京2020オリンピック聖火リレー県実行委員会から、中田翼さん(15)はトヨタ自動車から企業枠で、それぞれ聖火ランナーに選ばれた。小学校からの仲良しの2人。糸満市平和ガイドの上原さんは「平和を世界に発信したい」、東京オリンピックで新競技となったボルダリングを楽しむ中田さんは「ボルダリングは認知度が低いので、みんなに知ってほしい」とそれぞれ抱負を語る。

 上原さんと中田さんは、家族の勧めで聖火ランナーに応募した。互いに応募したことは知らなかった。

 小学6年から市平和ガイド育成事業に参加し、平和について学ぶ上原さん。「大田昌秀さんから直接話を聞く機会があり、とても貴重な経験になった」と話す。聖火ランナーの応募要項の「平和の祭典」という表記を見て、応募を決めた。

 父親の仕事の都合で3歳から小学校3年生まで宮古島市で過ごした中田さんは「木登りが大好きだったが、本島に戻ってからやる場所がなかった」という。遊べる施設を探す中でボルダリングに出合った。

 「部活もクラスも違うけど仲が良くて、一緒にいる」と笑顔を見せる2人。「トーチを落とさないように、転ばないように頑張ろうね」と意気込んだ。