新型コロナウイルスの感染者が確認されたクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」は那覇港に寄港した1日、県内でのツアーを2コース設定していた。関係者によると、県内の複数のバス会社をチャーターして希望者がコースに参加していた。感染者がツアーに参加していたのかは確認が取れていない。
クルーズ船を運営するカーニバル・ジャパンによると、所要時間約5時間半の「おきなわワールドと国際通り」のコースは、おきなわワールド(南城市)で玉泉洞に入場するほか、国際通りで買い物などを楽しむ内容。「那覇ショートツアー」では、車内から風景を楽しむ観光を中心に、約3時間半かけてニライカナイ橋など南部地域を巡る。平和祈念公園での写真撮影などが含まれていた。カーニバル・ジャパンによるとツアー参加者がいたか確認は取れていないという。
ツアーを運行した県内のバス会社1社の担当者によると、那覇市内の神社や浦添市内の大型商業施設に立ち寄った。ツアーに参加した人で体調が悪かった人はおらず、運転手もマスクをして対応しており、体調に変化はないという。
別のバス会社は患者の発生を受けて、車両の消毒を完了した。乗務員についても体調に異常はない。同社の担当者は「(感染した)10人が乗ったのか知るすべがない。マスクや手洗い、うがいなど、できることを続けていくしかない」と語った。