ロボット導入で時間短縮 予約状況の記入は1日40分から5分で カヌチャリゾート


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ビズロボミニを提供するRPAテクノロジーズの吉岡直哉氏(左端)と導入を進めるカヌチャリゾート経営戦略チームの白石亮博マネージャー(左から2人目)

 カヌチャリゾート(名護市、白石武博社長)は、事務作業を自動化するRPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)を活用して業務効率化に取り組んでいる。IT企業RPAテクノロジーズ(東京都)の作業自動化ロボット「ビズロボミニ」を1月から導入し、日報の記入など毎日行う作業を省力化した。RPA活用で深刻化する人手不足解消の期待も高まる。リゾテックオキナワで活用事例を紹介した。

 現在、飲料の注文や営業日報の記入など7種類の作業をRPAで自動化している。ホテル内の各レストランの予約状況を、1週間分まとめて帳簿に記入する作業は、1日40分を要していたがRPA導入で5分に短縮した。ホテルの空き室やゴルフの予約状況などをまとめる日報の作成作業も、50分から10分に短縮された。

 カヌチャリゾート経営戦略チームの白石亮博マネージャーは「時間短縮の効果はかなり大きい。作業の時間が削減された分、生産的な業務ができるようにする」と話した。

 RPA導入で作業時間が大幅に削減されることから、カヌチャではさらなるサービス向上につなげるため、時間の有効な活用方法などを話し合っている。

 ビズロボミニを県内企業に広めるため、RPAテクノロジーズはカヌチャリゾートの関連会社、HOT沖縄総合研究所などと協力し、県内での事業展開の準備を進めている。