キングス、連勝止まる 富山に60-74 Bリーグ第36戦


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 プロバスケットボールBリーグ1部の琉球ゴールデンキングスは9日、豊見城市民体育館で富山グラウジーズ(中地区3位)と今季第36戦を行い、60―74で敗れた。連勝は2で止まり、通算成績は23勝13敗。順位は西地区2位のまま。次戦は12日午後7時5分から、同地区1位の大阪エヴェッサとエディオンアリーナ大阪で対戦する。

◆悪夢のような4分半 連続18失点、流れ戻せず

 悪夢のような4分半だった。前半を同点で折り返したが、第3Qの開始2分過ぎから守備の連係が崩れて連続18失点。一気に突き放され、最後まで流れを引き戻せなかった。藤田弘輝HCは「あのランはされてはいけない。ああいう時間帯にいかに我慢ができるか。すごく残念だ」と不満げな表情で話した。

 ささいな連係ミスの積み重ねだった。連続失点の間、富山はビッグマン2人によるインサイドでの合わせで加点。さらにキックアウトで外のシュートも狙われ、キングスの守りのローテーションが遅れたところで、高確率で3点弾を決められた。

 「コミュニケーションのずれでやられた」と反省を口にする並里成。第4Qでもなかなか点差が縮まらず、焦りからフリーでのシュートミスやパスミスを犯し、度々速攻も許した。並里は「お互いに何が得意で、何が不得意かもっと共通認識を持ちたい」と攻撃面での改善を見据える。

 次戦は西地区首位を争う大阪のアウェーに乗り込む大一番。岸本隆一は「(敵地で)今日のような忍耐力では勝てない。守備で激しさを持って、我慢強く戦いたい」と改善を誓った。
 (長嶺真輝)


(豊見城市民体育館、3210人)
富  山(15勝22敗)
 74―60(16―19,17―14,25―12,16―15)
キングス(23勝13敗)

 【評】キングスは前半を同点で折り返したが、第3クオーター(Q)で守りのローテーションにずれが生まれ、内外から得点を許して一気に突き放された。その後はタフな守備が復活したが、停滞した攻撃のリズムは最後まで戻らなかった。

個人技でやられた

 藤田弘輝HC(キングス)の話 18連続得点をされた時間帯は、個人技でやられてしまった。ヘルプ守備にいったところをローテーションしきれなくて、3点弾も決められた。ただ守備は良くなってきているので、連続得点された時こそ守備で流れを止めることを確認して次戦に臨みたい。

大きな1勝

 ドナルド・ベックHC(富山)の話 琉球のフィジカルな守備に対応しようと思った。今日は大きな1勝。突き放した場面はいいポジションでもらってほしい選手にボールがいった。選手の遂行力が高かった。