西武・平良、制球磨き先発へ 変化球交ぜ、理想追求


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球団最速タイの158キロを操り、さらなる飛躍を誓う西武・平良海馬=7日、宮崎県日南市南郷中央公園

 パ・リーグ2連覇中の西武で、3年目の平良海馬投手(八重山商工出)が首脳陣の期待を集めている。昨年7月のオリックス戦でプロ初登板し、1点を追う九回の1イニングを無安打で抑え、逆転勝利に貢献した。8月の日ハム戦では西武の投手の最速記録と並ぶ158キロをマーク。173センチ、98キロから繰り出す剛速球に加え、今季は「もっと変化球を織り交ぜ、理想通りのピッチングをしたい」と投げ込みに余念がない。

 高校時代から150キロを超える速球を投げ、各球団スカウトの舌を巻かせた。昨季は26試合に中継ぎで登板し、2勝1敗6ホールド。勝負どころでの起用が多く、投球の半分以上が直球という強気の姿勢で結果を残した。「昨年は直球しか投げ球がなかった。ことしはチェンジアップとカーブの制球力を上げ、球数を少なく長く投げ抜きたい」と先発入りを狙う。

 飛躍の裏には、米大リーグ・マリナーズの菊池雄星との自主トレがあるという。19年のオフから参加し、速球派の体づくりを一から学んだ。「ウエートトレーニングなどを学び、練習内容を変えたのが結果につながった」という。ベンチプレスで130キロ、スクワットで180キロを持ち上げられるようになり、きれが増している。

 14年ぶりに復帰した松坂大輔や県出身の國場翼や與座海人も同僚。「仲よしでなく、競争心を持って臨んでいる」と話す。キャンプでは「思ったコースに完璧に投げられるよう取り組む」とリーグ3連覇をけん引する先発入りを目指し汗を流す。
 (上江洲真梨子)