【金武】義肢装具の製作・販売を手掛ける佐喜眞義肢(金武町、佐喜眞保社長)は3~5日にかけて、義肢販売契約を結ぶ台湾とシンガポール代理店の販売担当者ら6人を招き、同社が開発した関節装具「CBブレース」に関するワークショップを同社で開いた。顧客の要望に現場で担当者が対応できるようにすることで満足度を高め、海外での販路拡大を狙う。
佐喜眞義肢は2017年に台湾の正全義肢(台北市)と永純義肢(高雄市)の2社と契約を結んだのを皮切りに、韓国やシンガポールの企業とも締結するなど海外進出を加速させている。ワークショップは一括交付金を活用した「県産工業製品海外販路開拓事業」として実施した。
現在、装具は沖縄で製造して現地に輸送している。調整が必要になると再び沖縄に送り返す必要があるなど、輸送コストや顧客への対応速度に課題を抱える。佐喜眞社長は「現地技術者の水準をもう一段階上げることで対応速度を上げ、顧客の満足度を高めていきたい」と話した。
台湾で義肢を販売する正全義肢の鍾〓量プロダクトマネジャーは「商品への理解が高まり、お客さんのためにも収穫が多いワークショップだった」と語った。
※注:〓は間の日が紘のツクリ