日本ハンドボールリーグの琉球コラソンは11日、豊見城市民体育館で今季第23戦を行い、トヨタ紡織九州に24―26で惜敗した。成績は2勝21敗。
今季限りで引退する村山裕次は3得点を挙げ、監督兼任で出た東長濱秀作は1得点1アシスト。
開始直後に村山が得点し、勢いづけた。その後は点が入らない時間帯があったものの粘り強い守備で8―12で折り返した。後半の立ち上がりに東江太輝と三村裕幸の連続得点などで20―21まで追い上げたが、さらに詰めることはできなかった。
次戦は15日、大阪府の八尾市立総合体育館「ウイング」で湧永製薬と戦う。
◆本来のスタイルを再確認
2015年にプレーオフまで進んだ当時のメンバー6人をスタメンにして臨んだ。開始43秒、相手攻撃のミスに村山裕次が右サイドを駆け上がった。「投げてくれると信じていた」。棚原良からのパスを受け取りノーマークでシュート。村山は「これがコラソンのスタイル。守って走って取る。昔を思い出した」と今季初のフィールドゴールでチームを勢いづけた。
1分30秒で東長濱秀作監督がコートに立ち、虚を突くパスなどを見せると20分には自らが切り込みゴール。徐々に点差をつけられるが「裕次にどうにか勝たせてあげたい思いで皆が動いていた」(東長濱監督)と粘って折り返した。
後半は立ち上がりで東江太輝の連続ゴールなどで追い上げた。約28分、23―24の場面で再び村山がコートに。目配せした名嘉真吾とポジションを入れ替わり、右サイドでパスを受け取りシュート。見せ場だったが好セーブにはじかれ、詰め切れなかった。
今季引退の俣野志樹も含め、登録メンバー全員がコートに立った。村山は「最後まで全力でチームのために戦えた」と満足そう。東長濱監督は大勢の観客に「この環境が本来の姿。この重圧の中で結果を出せるように再建する」と今後につなげるつもりだ。 (古川峻)