宮城、新球種習得へ「投手としての幅広げる」


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 オリックスドラフト1位の宮城大弥(嘉数中―興南高出)は、初めての春季キャンプに「高校とは違う練習メニューで体幹トレーニングはきつい」と笑う。体の軸を鍛えることで、独特なインステップの踏み込みへの影響など、フォームの安定に気を配る。

「思い描く投球でまずは1勝」と実戦を想定して投げ込むオリックスの宮城大弥=8日、宮崎市清武総合運動公園内

 高校ではスライダーやチェンジアップ、カーブと豊富な球種を武器に三振の山を築いてきたが「(持ち球は)軌道が大きいので小さく変化する球も身につけたい。そうすれば投手としての幅も広がる」とフォークなども習得中だ。

 まだまだ「分からない部分はあるが、先輩から話を聞きながらもっと磨きたい」と向上心を持って臨む。「自分が思い描く投球ができるようにし、まずは1勝。今の自分を確認しながら投げたい」と一球一球を丁寧に投げ抜いている。

 高校生左腕投手の入団は06年ドラフトの延江大輔以来13年ぶりで、ファンの注目度も高い。1軍と一緒にキャンプを張る宮崎市清武総合運動公園ではさながら“宮城フィーバー”の様相も。サインを求められ、バレンタインのプレゼントを戸惑い気味に受け取り「まだユニホームなどにサインするのが慣れません」と照れくさそう。

 球界屈指の左腕としての大成を望むファン、県民の期待を受け止めつつ、マイペースで進む。

 (上江洲真梨子)
 (随時掲載)