米軍、部品落下を認める FA18 場所は特定できず 玉城知事は「言語道断」


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給油口が開いたまま飛行する米軍岩国基地配備のFA18戦闘機=12日、米空軍嘉手納基地(読者提供)

 米軍嘉手納基地で訓練中の米海軍FA18戦闘攻撃機(岩国基地配備)の給油口を覆うパネル(カバー)がなくなっていた件で、在日米海軍は13日、飛行中に部品を紛失したとし、事実上落下を認めた。落下場所は把握できていないという。この日、米海軍は嘉手納基地から同型機を飛行させた。玉城デニー知事は記者団に対し「落下したのであれば言語道断だ」と語った。県や地元市町村は14日以降、日米の関係機関に抗議する方向で対応を検討している。

 在日米海軍広報によると、嘉手納基地近くの海上を飛行中、乗員が給油口のパネルがなくなっていることに気が付いた。訓練内容は「通常の運用」とし、詳細を明かしていない。原因についても「調査中」と述べるにとどめた。

 事故機は13日も嘉手納基地に駐留していたが、同機の整備・点検などをする様子は確認されなかった。一方、13日午後3時50分ごろ、事故機と共に嘉手納基地に飛来していたFA18のうち1機が離陸した。原因や再発防止策を示す前に運用を強行した。

 沖縄防衛局は13日、本紙の取材に米側の回答として「全機体の飛行前・飛行後の点検を徹底し、常に安全を最優先している。引き続き、これらの点検を実施していく」と説明した。

 今回部品が外れたFA18は米海兵隊岩国基地配備で米原子力空母ロナルド・レーガンの艦載機。