県内で新型コロナウイルスの感染者が確認されたことを受け、県は報道機関に向け説明した。県と報道陣の主なやりとりは次の通り。
―患者の女性は最初、南部保健所に相談したあとに一般医療機関を受診。なぜ指定医療機関でなく一般医療機関なのか。
「ダイヤモンド・プリンセス号については約200人の接触者の追跡をしていた。今回の患者はリストに入っていなかった。もしリストに入っていれば症例定義に近いので指定医療機関に紹介するという流れだったと思う」
―濃厚接触者を特定し、健康観察中とのことだが、具体的に何人になるのか。5~12日まで仕事もしていたと想定されるが、乗客なども特定されているか。
「患者の行動、出勤状況を把握している。日によって何組何人乗せたなど把握している。タクシー料金等から乗車時間がだいたい把握でき、濃厚接触に該当する場合は追いかけていく。それより家族とか会社関係者の人の調査に力を入れていきたい」
―ダイヤモンド号の乗客4人をどこに、どれぐらい乗せたか。
「時間は約40分、若狭バースから観光施設まで」
―4人は中国籍か。
「運転手本人からの聞き取りでは4人とも日本人」
―1日以降、女性のタクシーに乗車した人数は把握されているか。
「把握している。具体的に何人かはいまの時点では差し控えたい」
―現在、PCR検査を実施している人、検査待ちという人はいるか。
「検査待ちはいない。今日この方以外に2人リアルタイム検査しているが陰性だった」
―これまで実施した人数はすべて陰性だったと思うが、その人たちはダイヤモンド号と関係あるのか。
「関係ない」
―今回の女性以外にリアルタイムPCR検査で陽性はいないか。
「はい」
―5日にせきなどの症状が出現し、12日に保健所に相談。なぜ時間を要しているのか。
「一番は熱が認められなかったと考えている。2月5日ごろから少し関節痛がひどくなったようだが、発熱がなかったので、本人が自宅で療養して様子をみていた」
―女性患者は1日以降、何日まで勤務していたか。
「1日以降、出勤したのは3、5、6、7日までだ。8日以降は休み」
―今後検査対象や基準を変更する考えは。
「基本的にはこれまで同様の国の通知を受けてやるが、今回の患者の接触者の方は対象になると思う」
―ダイヤモンド号の下船者は何人か。
「2679人」
―一般医療機関受診ということだが、ほかの患者、一般の人と接触できる状況にあったのか。
「患者がどういう形で受診したのかは保健所で調査しているが、はっきりした情報はない」
―患者との接触者は。
「同僚や家族など約15人。濃厚接触者となる可能性のある方だ」