教育庁視察に県議が同行 教育庁が陳謝 野党議員「教育行政は政治から独立すべき分野」と批判


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 重度知的障がいのある生徒の高校進学について、県教育庁が1月21~23日に実施した県外視察に、宮城一郎県議(社・社・結)が同行していたことが分かった。宮城県議が教育庁に依頼し、教育庁が日程を調整していた。20日の県議会代表質問で新垣新県議(自民)は「教育行政は政治から最も独立すべき分野だ」と問題視し、平敷昭人教育長は「心からおわび申し上げる」と陳謝した。

 平敷教育長は教育庁職員と千葉県立高校1校、大阪府立高校2校を視察したが、両府県から公表を控えるよう依頼されたとして、学校名を明かしていない。琉球新報が20日までに情報公開で入手した視察報告でも学校名が伏せられている。報告書には参加者も記されているが、宮城県議の名前はない。宮城県議は千葉は同行せず、大阪の2校に同行した。旅費は政務活動費で出したという。

 宮城県議は琉球新報の取材に「世の中の論調は門戸を開放すべきだとの考え方だが、学校現場の考えもくみ取らないといけないと思う。今導入すべきか、準備期間を持つべきか知る必要があると思い同行した」と説明。「政治介入ではない」と話した。