【読谷】卒業を目前に控える中学3年生に、学生時代の思い出の一つにしてもらおうと読谷村古堅調理場が14日、古堅中学校で「ふれあいバイキング給食」を実施し、栄養と愛情たっぷりの豪華な給食を振る舞った。生徒らは小学校入学から9年間食べてきた“第二のおふくろの味”をかみしめながら、思い出話などに花を咲かせた。
バイキング給食は今年で14回目。会場となった体育館にはチンジャオロースやエビフライ、チョコチップケーキなど献立10種がずらりと並べられた。
「おいしそう、大盛りにしたい!」「どんどんおかわりしてね」。生徒らは調理員との会話も楽しみながら、料理を皿に盛った。
1年間一度も残さず完食を続けた3年4組は、この日も全員が笑顔でもりもり食べていた。美里高校への進学が決まっている仲原伊音さん(15)は「どの献立も本当においしくて、毎日給食が楽しみだった。調理員さんには感謝でいっぱい」と述べた。「ポテトカップグラタンが一番好きだった」という佐久間星里さん(15)は「調理員さんに、9年間栄養をちゃんと考えながら毎日おいしい給食を作ってくださってありがとうと伝えたい」と話した。
食後に調理場主任の比嘉浩美さんが「バイキングどうだった?」と問い掛けると、生徒からは拍手と大歓声が沸き起こった。比嘉さんは「喜んでもらえてうれしい。立派な大人になってくださいね」とエールを送った。