位置情報も慎重に モバイルプリンスの知っとくto得トーク[148]


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モバイルプリンス

 

スマートフォンには「GPS機能」が搭載されている。これは地球上のどの場所にいるのかを測定する、位置情報を把握するシステムだ。

このGPS機能があるからスマホで地図やナビアプリを使うことができるし、最近では「宅配サービス」や「スマホ注文サービス」を始める飲食店も増えている。

今いる場所まで食事を運んでもらう、近くの店舗で商品を受け取るなど便利な使い方ができる。

 

そうですね。地図アプリなどは便利ですよね。
 

モバイルプリンス

 

便利な一方で、大手企業が私たちの「情報を集め過ぎだ」と批判的な意見も出てきている。

例えば、SNSではユーザーの情報を大量に集め、分析している。その結果「○○県△△市に住む、化粧品に興味を持っている女性」とピンポイントで広告を出すことができる。

私たちが「便利だから」と深く考えずにネットショッピングやSNSを利用することで企業に情報をバンバン渡すことになり、趣味や考え方が丸裸にされ、企業から分析されるんだ。

 

うーん、そうなんですね。
 

モバイルプリンス

 

Appleはこうした懸念に応えようと、iPhone向けの新しい基本ソフト(OS)「iOS13」からはアプリを使う時に、何度も「位置情報の使用を許可しますか?」と聞くように変更した。

何度も聞かれてうっとうしく感じる部分もあるけど、位置情報をはじめとしたユーザー情報の収集を透明化しようとしているんだね。

 

イラスト・小谷茶(コタニティー)

モバイルプリンス

 

新しい技術がどんどん登場する中で、完璧な答えを知っている人はいない。

例えば、ジグソーパズルを1ピースだけ取り出しても、何の絵柄か分からないよね。しかし、千ピースもつなげると、壮大な絵になる。

私たちの情報も、一つ一つは対した意味を持たなくても、膨大に収集されることで「アプリ会社が自分以上に自分を知っている」ということになる。

アプリから「○○を許可しますか?」と聞かれ、適当に答えるのではなく、信用できるアプリなのかを判断して、その都度、考えながら「許可する」「許可しない」を選びたいね。

 

【プロフィル】

 モバイルプリンス / 島袋コウ 沖縄を中心に、ライター・講師・ラジオパーソナリティーとして活動中。特定メーカーにとらわれることなく、スマートフォンやデジタルガジェットを愛用する。親しみやすいキャラクターと分かりやすい説明で、幅広い世代へと情報を伝える。

http://smartphoneokoku.net/