島で唯一の店が閉店… 困る住民を助けた購買車


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JAおきなわの移動購買車「あじまぁ号」で、食材や日用品を買い求める地域住民ら=6日、うるま市勝連浜(提供)

 【浜比嘉島=うるま】うるま市勝連浜(浜比嘉島)で唯一営業していた商店が12月に閉店し、地域住民の生活に影響が出ている。1月中旬からはJAおきなわAコープの移動購買車「あじまぁ号」が毎週木曜、旧浜中学校に来て、食材や日用品を販売している。浜区自治会の奥村靖彦区長は「1人暮らしの高齢者にとっては週1回来てくれるだけでありがたい」と話す。

 購買車では肉や野菜、パン、調味料、ティッシュ、洗剤などが購入できる。中には1週間分の食材をまとめて買う人もいる。販売車が来ない場合、住民が食材などを買おうとすると、橋を渡りマックスバリュ屋慶名店やサンエー与勝シティに行く必要がある。車の運転ができない高齢者もいて、タクシーだと往復数千円かかってしまうという。

 同区の65歳女性は「島にお店がないと不便。購買車が来て、大変助かっている」と語る。あじまぁ号を担当する比嘉光江さん(59)は「気軽に足を運んでほしい」と呼び掛けた。