一度食べるとやみつき♪ブラジルの家庭料理に舌鼓 ブラジル食堂(名護市)<うちなー味まーい2>


この記事を書いた人 Avatar photo 田吹 遥子
スパイスの効いたトマトソースで仕上げたブラジル風焼豚「ポルコ・アサード」

 名護市宇茂佐の「ブラジル食堂」(山下明生店主)は創業45年の老舗だ。ウチナーンチュのソウルフード「ソーキそば」のほか、ブラジルの家庭料理が味わえる。メニューに並ぶブラジル料理の中で一番人気はブラジル風焼豚「ポルコ・アサード」(1240円)だ。焼豚にスパイスの利いたトマトソースがかかった一品で、白飯との相性は抜群だ。店主の山下さん(51)は「ブラジルの家庭料理を日本人に合わせてアレンジしている。辛くないので、どんな人でも楽しめる」とPRする。

 小麦粉を練った生地で具を包み、油で揚げた「パステウ」(160円)も人気のメニューだ。具はひき肉、チーズ、チキンの中から選べる。さくっとした生地の中に熱々の具が入っており、一度食べるとやみつきになること間違いなし。

 店はブラジルから移り住んだ山下さんの両親の利明さん、千惠さんが1974年に開業した。利明さんは89年に、千惠さんは昨年亡くなった。両親が大事にしてきた味を山下さんと、妻の美千代さん(48)が守り続ける。山下さんは「沖縄の人が食べやすいよう、両親が工夫した味を多くの人に食べてほしい」と話した。午前11時半から午後7時。月曜定休(祝祭日に当たる場合を除く)。名護市宇茂佐1703の6。(電話)0980(53)5045。 (友寄開)

(2019年2月25日付掲載)

ブラジル風焼豚「ポルコ・アサード」に太鼓判を押す山下明生店主=名護市宇茂佐のブラジル食堂