【東京】1992年の日本初演以来、大ヒットしたミュージカルで4年ぶりの公演となる「ミス・サイゴン」(東宝)の製作発表会見が26日、東京都の東京會舘であった。主人公のキム役に県出身の屋比久知奈さんのほか、エンジニア役に父が県出身の伊礼彼方さんが初出演する。エレン役に知念里奈さんなどの配役が紹介された。
ベトナム戦時代、主人公のベトナム人少女キムと米兵クリスとの愛から別れを軸に「究極の愛」を描く。日本初演では本田美奈子さんがキム役で好評を博した。今回、キム役で高畑充希さん、エンジニア役で初演から出ている市村正親さんらも出演する。
昨年の「レ・ミゼラブル」に続く大役の屋比久さんは、帝劇のミュージカルのど自慢で最優秀賞を受けたのがキムの名曲「命をあげよう」。「新しい気持ちでキム役として歌えることに喜びを感じ、覚悟を持って臨みたい」と話した。伊礼さんは「ゼロからで先輩の背中をしっかり見ていきたい」と抱負を述べた。
ミス・サイゴンは5月19日から東京を皮切りに、全国8都市で公演される。