焼け残った首里城の大龍柱を応急処置 GW後に本格修復へ


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修復作業に向け、仮設足場が設置された首里城正殿の大龍柱。口元や頭が欠けている=27日午前、那覇市の首里城公園

 昨年10月に正殿などが焼失した沖縄県那覇市の首里城公園で27日、焼損した大龍柱の応急処置が始まった。

 沖縄総合事務局によると、火災現場を一般公開する5月のゴールデンウイーク(GW)までは現在の場所で保護し、その後、園内に移設してひび割れ部分などを修復する。

 国営沖縄記念公園事務所の鈴木武彦所長は「県民だけでなく全国の関心も高い」とし、来園者が修復の様子を見られるようにする。

 同日、報道陣に公開された。焼け残った大龍柱は与那国島産の細粒砂岩でできており、高さ約3・1メートル、重さ約1・5トン。全焼した正殿の正面で向かい合って立っている。

 火災の影響で表面が変色したほか、複数のひび割れや欠損が生じている。総合事務局は今後、損傷状況を詳細に調べる。