沖縄戦で犠牲になった県内の旧制師範学校・中等学校21校の元学徒らでつくる「元全学徒の会」は27日、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、3月14日に糸満市摩文仁の平和祈念公園内で開催予定だった「全学徒戦没者追悼・平和祈念の会」を延期すると発表した。
今年が戦後75年の節目でもあることから、同会は「6月23日の慰霊の日までには開催したい」としている。
元学徒らが90歳以上であることに加えて、関係者も高齢なことから感染を防止するために延期を決めた。
元学徒で同会共同代表の與座章健さんは「亡くなった学徒のことを後世に伝えるためにも、新型コロナウイルスの危機を切り抜けたら開催したい」と語った。