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小中高校は休校で保育園は開園要請なぜ?「子育て中の保育士もいるのに」 見切り発車に保育現場憤り

保育園(イメージ写真)

 政府が小中学校や高校、特別支援学校の臨時休校を要請した一方で、通常通りの開園を求められた保育現場には混乱が出ている。保育士不足が叫ばれる中、小学生の子を持ち、共働きの保育士も少なくない。保育関係者は「保育園の社会的使命は分かるが、見切り発車で対策が不十分。保育士が働けなければ休園せざるを得ない」と憤る。

 「国は準備不足、検討不足のまま方針を表明した。保育園の開園には納得いかない」。28日午後、那覇市役所を訪れた社会福祉法人立保育園那覇市園長会の上原直会長は、担当者に訴えた。厚生労働省が27日に、保育園に対して「原則的に開所」と要請したからだ。県によると、県内の保育園から休園の申し出はない。

 上原会長は「共働きや1人親の家庭のためにも休園できないことは分かっている」とした上で、「国は『子どもの安全のために休校』と言うが、乳幼児の安全が無視されていると感じる」。市に、家庭内保育や休暇取得への企業の協力を呼び掛けるよう求めた。

 県子ども子育て会議の委員で、県認可外保育園連絡協議会の末広尚希会長も「保育士が足りなければ、園児の命を守れない」として、玉城デニー知事や市町村長宛てに休園の可否を問いただす文書を送ったが、28日午後7時現在、回答はない。「保育士の処遇の問題でもある」と語る。

 共働きで、小学1年生と保育園児2人の計3人の子を持つパートの保育士女性(38)は「学童保育が休みになれば、子どもを連れて出勤するしかない。正直、どうすればいいのか」と不安そうに語った。



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