ブルーオーシャンズ白星 巨人3軍に2-1 大河、攻守で勝利に貢献


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琉球ブルーオーシャンズー読売巨人(3軍) 4回裏1死一、三塁、左翼に先制の適時打を放つ琉球ブルーオーシャンズの大河=29日、那覇市のセルラースタジアム那覇

 沖縄初のプロ野球チームとして日本プロ野球機構(NPB)への参入を目指す琉球ブルーオーシャンズは29日、那覇市の沖縄セルラースタジアム那覇で巨人3軍と対戦し、2―1で勝利した。

 昨季まで横浜DeNAにいた大河の適時打で先制。先発の又吉亮文が六回まで5奪三振、無失点と好投した。発足したばかりのチームが「オープニングゲーム」と位置付けていた。幸先良いスタートに清水直行監督は「1勝できたことは、チームの自信になる」と語った。

 元DeNAの大河が攻守で活躍した。二回、盗塁を阻もうと捕手の三好一生からの二塁への送球がそれたが、遊撃からカバーに回り、スライディングしながら捕球。三好は「悪送球をカバーしてくれて、あのプレーで自分も気が引き締まった」と感謝した。三回には投手の頭上を抜ける打球を飛び上がって好捕。打っては四回の好機にしっかりと適時打を放って先制点を挙げた。

 昨季はファームで75試合に出場したが打率1割9分3厘と低迷。「悔しい思いをしたので、きょうは打てて純粋にうれしい」とチームの門出に結果を残して喜びを隠さなかった。

 一方、悪送球で失策も記録。「プロにいた時からの課題が出た。良い部分、悪い部分の両方が出た」と反省も。「もっと上の(レベルの)野球を目指し、プロに戻れるよう練習あるのみ」。慢心することなくさらなる高みを目指す。

 (上江洲真梨子)