訪日客特化ホテル休業/那覇 アレキサンダー、2月から


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新型コロナウイルスの影響で2月12日から休業しているホテルアレキサンダーロイヤルリゾート沖縄=2日、那覇市港町

 那覇市港町にあるホテルアレキサンダーロイヤルリゾート沖縄が、新型コロナウイルスの感染拡大による影響で2月12日から休業していることが2日、分かった。同ホテルは免税店やホテル経営などのアレキサンダー・アンド・サン(東京都、鄒積人社長)が運営する。中国をはじめとした外国人観光客を主なターゲットにしており、新型肺炎の流行による観光客減の影響を受けた。

 日本郵政が運営する宿泊施設「かんぽの宿那覇レクセンター」が2015年8月に経営難などを理由に営業を終了した後、アレキサンダー社が施設の所有権を取得した。改装した上で16年4月に新たな形態での運営を開始していた。

 ホテルは7階建てで客室数は75室。施設内にはプールやトレーニング室、レストランなどを備えていた。

 同ホテルは会員制交流サイト(SNS)で「ホテル休業のお知らせ」との文書を公開し、「新型コロナウイルスの影響により(中略)休業することといたしました」としている。

 琉球新報の取材にホテル関係者は「中国などの団体客が減り、休業せざるを得なくなった。現時点で再開のめどは立っていない」と説明した。

 アレキサンダー・アンド・サンは1978年創業で、全国で免税店やホテルのほか観光バス事業、太陽光発電事業などを手掛けている。