新型コロナウイルスによる肺炎(COVID19)で学校現場が混乱する中、2020年度沖縄県立高校一般入試が4日、始まる。各県立高校は消毒液を備えるなど、感染拡大防止策を取った。3日は新たに那覇市や浦添市など11市町村の小中学校と県立学校21校(高校20校、高等支援学校1校)が休校した。4日以降、休校しない7市町村を除く34市町村の小中学校と全ての県立高校・特別支援学校が休校する。
入試に臨む中学3年の受験生らは志望先の高校の下見に訪れ、受験する席の確認などを行った。中学校が休校となっている市町村の受験生は自宅学習や塾での学習で本番に備えた。
3日に休校した県立高校は北山、本部、嘉手納、コザなどの全日制17校と定時制3校、陽明高等支援学校。学校側は休校期間中に人混みを避け、カラオケやボウリング場などへ行かないよう生徒に呼び掛けた。毎日検温するようにも呼び掛け、体温の記録表も配布。熱が出た場合には速やかに学校に連絡するよう伝えた。
4日から特別支援学校17校を含む残り全ての県立学校が休校する。文部科学省は特別支援学校に通う児童生徒について、福祉サービスの人員問題で居場所が確保できない場合、必要な対策を行った上で人数を絞って登校させるなど特別な配慮を求めている。
厚生労働省は、休校中の児童を受け入れる放課後児童クラブ(学童)に対し、児童の間隔を1メートル以上を開けて活動するように通知した。活発に活動する児童らの現状を知る学童の現場からは批判の声が上がっている。
休校となった小学校には日中の居場所がない児童らが登校し、自主学習に励んだ。学校での受け入れがない市町村もあり、各家庭も対応に苦慮している。