辺野古断層で音波探査を提案 沖縄県に専門家チーム 「新基地に適さない活断層である可能性が高い」


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辺野古新基地建設予定地に広がる軟弱地盤について意見を交わす玉城デニー知事(右)と同調査団代表の立石雅昭新潟大名誉教授=3日、県庁

 名護市辺野古の新基地建設予定地に広がる軟弱地盤について、政府の計画を独自に検証している専門家チーム「沖縄辺野古調査団」の代表・立石雅昭新潟大学名誉教授は3日、県庁を訪れ、玉城デニー知事、謝花喜一郎副知事と面談した。担当課とも意見交換し、海域にある断層の活動性を調べる音波探査を実施するよう提案した。担当課は「具体的な計画を含めて検討する」としている。

 立石氏らは二つの断層を調査している。2日の記者会見で立石氏は、埋め立て予定地付近の辺野古断層について「基地建設に適さない活断層である可能性が非常に高い」と説明した。今回の調査で活断層であることを確定させたい考えだったが、新型コロナウイルスの予防のため他のメンバーが来県できず十分な調査・分析ができなかったという。

 もう一つの「楚久断層」は大部分が海に続いているため陸地だけでは活断層かどうか確定できないという。音波探査で材料を集めるよう県に要請している。

 知事らとの面談を終えた立石氏は「(知事が)県民の安全を守る、特に現在と未来の生活を守るという視点でもって対応すると話していた。私たちとしても全面的に協力させていただきたい」と述べた。