スマホで読み取り、レジを通らず商品決済 那覇市のレイメイコンピュータ 省人化でシステム開発


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バーコードを読み取ることでレジを介さずキャッシュレス決済ができる「SHiP」の仕組みを紹介するレイメイコンピュータの知念正和社長=2日、那覇市銘苅

 POSレジシステム開発などのレイメイコンピュータ(那覇市、知念正和社長)は2日、小売業の人材不足を解決することを目的に、省人化システム「SHiP」を開発したと発表した。スマートフォンの専用アプリで商品のバーコードを読み取ることで、レジを介さずに料金の決済ができる仕組み。3月末まで那覇市内の2店舗で実証実験し、6月から加盟店募集を始める予定。

 加盟店でSHiPを利用する際は、入店後に店舗の端末のQRコードを読み取り、「チェックイン」する。その後、購入したい商品を選んでバーコードを読み取り、購入内容を確定する。料金の支払いは、アプリに登録したクレジットカードやQR決済のアプリなど、14種類の決済手段に対応している。

スマートフォンアプリの「SHiP」を使ってバーコードを読み取る様子

 支払いの際は、購入する商品とアプリに表示される購入内容が一致しているかを店員に確認してもらう。完全な自動化ではないが、レジを通す作業を客に担ってもらうことで、省人化につなげられる。

 加盟店の利用料金は未定だが、月額の基本料金を5千円程度にし、毎月の決済金額に応じて一定割合を手数料として徴収する予定。このほか初期費用として、店舗に設置する端末の料金が20万~30万円程度となっている。

 知念社長は大手の小売店やコンビニなどで導入が進むセルフレジより初期費用が抑えられるとし、「省人化に費用をかけられない中小企業に特に利用してほしい」と話した。2020年度中に30店舗の加盟を目指す。

 実証実験は那覇市おもろまちの酒類販売店「エンジェルシェア」、同銘苅の飲食店「春々堂withやぶさち」内で実施している。期間中、SHiP利用者は10%の割引が受けられる。

 問い合わせはレイメイコンピュータ(電話)098(941)5515。