在宅勤務に子連れ出勤、時短…企業も柔軟対応 新型コロナで


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 新型コロナウイルスの影響で2日から県内の多くの小中高校が休校となっていることを受け、県内企業の一部で、在宅勤務や子連れでの出勤を認める動きが出てきた。従業員が子どもの世話で休暇を取ることに備え時短営業を取り入れ、高校生のアルバイトを休ませる企業もあった。

 那覇市の沖縄セルラー電話は3日、従業員3人が在宅勤務した。子どもの世話のため在宅勤務を希望する社員を募ったところ、15人が手を上げた。親族が対応可能な場合は出勤し、難しい場合は在宅勤務させるなど柔軟な対応を取る。

 会社の事業遂行に関わる重要業務を担う社員90人についても段階的に在宅勤務に切り替える方針で、4日に22人が試験的に自宅で業務に当たる。

 名護市のカヌチャリゾートは2日、空き客室を活用して従業員の子どもを預かる対応を始め、1人が利用した。臨時休校期間中、預かり専用の客室を確保する。総務部の比嘉一幸課長は「安心して働ける方法を考えた」と語り、利用した社員の田中淳さん(41)は「夫婦共に県外出身で沖縄に身内がおらず、預け先に悩んでいた。会社の対応が非常に早くて助かった」と話した。

 県内スーパー最大手のサンエーは、臨時休校に伴い全店で高校生のアルバイトを休ませている。子どもがいる従業員も必要に応じて休ませる。休暇で人員確保が困難になる可能性があるため、一部の飲食店では時短営業を導入する方針だ。