浦添署(瑞慶山力署長)は4日、電子マネーの購入に訪れた男性買い物客(68)を特殊詐欺の被害から未然に防いだとして、浦添市のファミリーマート大名団地前店の店長でアフロヘアーがトレードマークの東濱永太郎さん(40)と店員の作田沙耶花さん(37)に感謝状を贈った。
男性はウェブを閲覧中、パソコンが作動しなくなり、画面上で電話をするよう求められたという。電話をしたところ25万円の支払いを命じられ、電子マネー購入のため店舗を訪れた。男性の様子を不審に思った東濱さんと作田さんは男性客に「買うのを待っていただけませんか」と声を掛け、110番通報した。
贈呈式で瑞慶山署長が2人に感謝状を手渡した。詐欺被害を免れた男性は「コンビニで話し掛けられるまで詐欺だとは思いもしなかった」と語り、2人に謝意を伝えた。
作田さんは「身近で(詐欺が)起こるとは思っていなかった。未然防止できて良かった」と話した。東濱店長は過去にも人命救助などで感謝状を受けたことがあるといい「普段から意識すれば防犯につながると分かった」などと話した。