浜学園が沖ゼミ買収 子会社化後も全職員雇用


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「沖縄受験ゼミナール」を運営するオー・イー・エスを子会社化し、川満由美社長(右)と握手する浜学園の竹森勝俊社長(左)=4日、那覇市のホテルロイヤルオリオン

 中学受験の学習塾などを運営する浜学園(兵庫、竹森勝俊社長)が、沖縄受験ゼミナールを運営するオー・イー・エス(OES、那覇市、川満由美社長)を買収し、完全子会社とした。契約は2019年12月に交わされ、3月4日に那覇市内で成約式が開かれた。

 OESは1992年設立で、現在生徒数は約1500人、講師数は約230人。浜学園は、幼児教育の「はまキッズ」と中学受験の学習塾「浜学園」のブランドを中心に事業を展開し、関西の名門・灘中学校への合格者数の多さで全国的に知られている。高校、大学受験で実績を残してきたOESを子会社化することで相乗効果を見込んでいる。

 子会社化した後もOESの職員や講師は全員雇用し、授業もこれまで通り展開していく。将来的には浜学園ブランドの学習塾の進出も検討しているという。

 竹森社長は「沖縄は子どもの数や経済成長など有望な市場。将来的には何らかの形で海外へ出て行くことも十分あり得るので、その意味でも良い場所だと思う」と話し、「双方の強みを融合させて、沖縄で素晴らしい教育を展開していきたい」と話した。

 子会社化後のOESの顧問となる川満氏は「幼児教育と小学生をてこ入れしたかったが、スタッフの規模などでなかなか実現できなかった。互いの良さを生かせる素晴らしい縁だ」と今後の展開に期待した。