「少しでも元気付けて」 地域で炊き出し、子どもたちに笑顔広がる 学童保育5施設に昼食提供


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炊き出しのカレーを頰張る子どもたち=5日、浦添市のなかま学童きらめきクラブ(高辻浩之撮影)

 ANA SPORTS PARK浦添(浦添運動公園)を管理する「てだこサンサン共同企業体」は5日、浦添市役所通り会などの協力を得て同市内の放課後児童クラブ(学童保育)など5施設に通う子どもたちの昼食を用意した。同公園施設の一部が新型コロナウイルスの感染拡大防止措置で利用停止になったこともあり、地域貢献を目的に職員らが主体となって無償で実施した。

 同公園内のパーラーで午前8時から米20キロを炊き、約140人分のカレーを調理した。あいにくの天候で予定していた屋外での食事提供は取りやめ、参加したボランティアらによってカレーは各施設に配られた。

 発達障がいのある子らが通う同市伊祖の「こどもデイサービスこころ」では、出来たてのカレーを口に運ぶたび、子どもたちに笑みがあふれた。港川小6年の男児は「学校が休みだけどカレーが出てラッキー。早く学校に戻って友達と遊びたい」と話した。

 同市仲間の「なかま学童きらめきクラブ」では、児童らが丼いっぱいのカレーを瞬く間に平らげた。浦添小6年の迫田洋さんは「学童も今月で最後なので、みんなといい思い出になった」と笑顔だった。

 同公園の新里健吾所長(43)は「最近子どもたちには悪いニュースばかりなので、少しでも元気付けてあげたい」と話した。