モバイルプリンス
新型コロナウイルスに関連する「誤情報」がネットを中心に拡散されています。
2月末ごろに「新型コロナウイルスは27度のお湯で死にます。お湯を飲めば予防できる」とした情報がSNSやメッセージアプリなどで広く出回りました。
しかしながら、これは事実に基づかない、間違った情報でした。
同じ時期に「原材料が中国から輸入できなくなるから、トイレットペーパーが買えなくなる」としたうわさも拡散しました。
これも間違った情報でしたが、半信半疑の人も含めてトイレットペーパーの購入者が殺到したため、本当に売り切れる事態になりました。
本当に、パニック状態になっていますね。
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コロナウイルスに関しては、1月末ごろからデマが大量に出回っていた。その時は「中国はこうらしい」という遠い場所の話題として、さらには「中国」への差別意識を含んだデマが多かった。
しかし2月に入り、日本でのコロナウイルス感染者の増加に伴い、「身近な話題」として不確かな情報や、間違った情報が拡散されるようになった。「コロナデマ」の性質が明らかに変わっている。
確かに。以前聞いたデマと違いますね。
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ネット上では「トイレットペーパーが不足するというデマの発信元はこいつだ」と個人を特定し、私刑(リンチ)する人も現れた。
しかしながらその情報は正確ではなく、それよりも前に他にいろんな人が「トイレットペーパー不足になる」と投稿していた。
つまり、「デマの出元はこいつです」がデマだったという、めちゃくちゃなことになっている。
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間違った情報に対して「実際はこうですよ」と指摘することは重要ですが、「こいつが悪いやつだ!」と一個人への攻撃をあおることは、たとえ事実であったとしても良いことではありません。
ましてや情報がゴチャゴチャになっている時期なだけに、より慎重になるべきです。
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コロナウイルスのデマは、中国が舞台だった1月下旬から日本国内でのデマに変化するまで2週間~1カ月ほど時間がありました。
その間、みんなが正しい情報を知っておけば、ここまで混乱が広がることもなかったと思います。
そう考えると今私たちがすべきことは、不確かな情報をうのみにするのではなく、何が起きたのかをしっかりと見極めて、次の災害や誤情報に備えることです。
【プロフィル】
モバイルプリンス / 島袋コウ 沖縄を中心に、ライター・講師・ラジオパーソナリティーとして活動中。特定メーカーにとらわれることなく、スマートフォンやデジタルガジェットを愛用する。親しみやすいキャラクターと分かりやすい説明で、幅広い世代へと情報を伝える。