【読谷】イベント出店やケータリングなどを手掛ける、アートフードユニット「ニュー夜明け」の朝比奈真実代表(34)=読谷村=は、新型コロナウイルスの感染拡大防止に向けた臨時休校を受けて、村内の小学生対象の格安弁当の販売を始めた。子どもに人気のナポリタンやチキン南蛮などを250円で用意。子どもだけでなく、働く保護者らも支援したい考えだ。
ニュー夜明けは、フードイベントなどでヴィーガン料理(肉・魚・卵・乳製品を使わない)を提供している。2児の母でもある朝比奈さんは、臨時休校の措置を受けて「食をなりわいとする私にできることはないか」と考えていた。東京に住む知人が近所の子ども向けに弁当を提供していることを知り、「感銘を受けた」という。安価な子ども向けメニューの弁当を8日から販売している。「お母さんも息抜きの時間をつくってほしい」と呼び掛けた。
1日20食限定で11、12、13、17、19の5日間販売する。午前10時~正午ごろに読谷村内で受け取り可能な方。インスタグラムかフェイスブックで「ニュー夜明け」を検索しメッセージで個別に対応する。
公民館で児童受け入れ うるま市江洲
【うるま】新型コロナウイルス対策で全国の学校で臨時休校が始まっている中、子どもの預け先が問題になっている。うるま市の江洲自治会は休校期間中、同公民館で市内の小学生らを受け入れ、宿題や勉強の面倒を見るボランティアを始めた。自治会の安里義輝会長は「休校で子どもたちだけになるのが心配だった。地域で何かできないか考えていた」と話す。
発端は、英語教室を営む越來奈緒さん(32)だった。政府による臨時休校の要請を受け、越來さんは、市に連絡するなどして児童を預けられる場所を探した。そんな中、江洲自治会の安里会長が快諾してくれ、4日から児童預かりを始めることができた。スタッフは数人で、約10人の児童が利用している。越來さんは「子どもたちが過ごしやすい場所だ」と語った。
学校の宿題をするほか、インターネットのテレビ電話サービス「スカイプ」を使って、豪州の同世代との通話も楽しんでいる。感染症対策として自宅で毎朝検温してきてもらったり、公民館ではこまめに窓を開けて換気したりして気を付けている。
中原小4年の女児2人は「友達と一緒に勉強したり遊んだりできて楽しい」と喜んだ。