2019年度一般入試の合格発表が11日、沖縄県内の県立高校と特別支援学校高等部であった。新型コロナウイルス感染症対策のため、発表をホームページ(HP)上のみとする学校が多かった一方で、例年通り掲示板で合格発表する学校もあった。推薦などを含め1万2892人が合格した。
公立小中学校の臨時休校がなかった石垣市の県立八重山高校(仲舛盛順校長)では、例年通り掲示板で合格発表した。朝から多くの受験生やその保護者らが駆け付け、緊張した面持ちで発表を待った。午前9時に合格番号が張り出されるとあちこちで歓声が上がり、番号を見つけた受験生は保護者や同級生と抱き合って喜びを分かち合った。
川平中3年の田中真心(こころ)さん(15)は「推薦で落ちてのチャレンジで不安もあったが、合格して良かった、川平中の同級生もみんな合格していたのでうれしい。岩手県の高校との交流事業にぜひ参加したい」と期待に胸を膨らませた。
小浜中3年の吉本輝星(きらん)さん(15)は「高校生活が楽しみ。部活は駅伝部に入って、勉強もしっかりやっていきたい。4月からは寮に入るが、小浜島には船ですぐに帰れる距離なのでそこまで心配はない」と話した。石垣中3年の山盛璃子さん(15)は「今までと環境が変わり、勉強も難しくなる。不安はあるけれども、学校行事も多く、先輩からも楽しい学校と聞いているので4月からが楽しみでワクワクしている」と笑顔をみせた。【琉球新報電子版】