彼岸用キクの出荷がピーク JAおきなわ 1900ケースを本土に空輸


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キクの県外出荷をアピールするJAおきなわの具志堅道男常務理事(左端)と日本航空日本地区貨物販売支店の下橋邦彦沖縄販売部長(右端)=11日、那覇空港貨物ターミナルビル

 春の彼岸に向け沖縄県産キク類の出荷が最盛期を迎える中、JAおきなわは11日、キク類1900ケースを、日本航空のチャーター便に積んだ。12日未明に羽田空港へ輸送する。

 本年度は台風の影響が少なく、前年度と比べて小菊が10%増、スプレー菊が32%増と出荷量が上がった。3月の出荷計画は前年比8%増の10万ケースで、販売目標金額は8億7500万円。毎年、重点販売日に向けて出荷量を増やしている。

 新型コロナウイルスの感染拡大でイベントの自粛ムードがあり、キク類などの花卉(かき)は買い控えが起きているという。卸売価格は例年より下がっているが、需要の伸びに伴い上昇することも見込まれる。JAおきなわの具志堅道男常務理事は「県民の皆さんも花を贈ったり飾ったりして消費してほしい」と話した。