新型コロナで休校もオンラインで授業 南城市のOIS、全児童にiPadを配布


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自宅にいる生徒に向け、教室からパソコンを通して算数の授業を行うメラニー・マンダニ教諭(右)=11日、南城市玉城のオキナワインターナショナルスクール

 新型コロナウイルス感染防止のための臨時休校を受けて全国でオンライン学習の動きが広まる中、南城市玉城のオキナワインターナショナルスクール(OIS)では2日の休校開始日からオンライン授業を取り入れている。普段からICT(情報通信技術)機器を授業や宿題で使用し、情報通信環境が整備された同校の特長を生かした取り組み。

 同校では8年前からICT教育の一貫として、小学部の全児童にiPadを一台ずつ配布。中学部では各生徒がパソコンを所有しており、これらの機器を活用して遠隔授業を行っている。

 南城市にあるキャンパスの小学部3年生の教室では11日午前、担任のメラニー・マンダニ教諭がパソコンを広げ、タブレットの会議用アプリを通してつながった約20人の児童と算数の授業を行った。マンダニ教諭がパワーポイントで体積や面積の求め方を説明すると、児童はその様子をタブレット上で確認した。

 授業の内容は算数のほか英語や日本語、美術で1日に2、3時間行われる。マンダニ教諭は「離れていても学習できるメリットはあるが、教室に児童がいないことは寂しい」と話し、事態の収束を願った。