「農家の努力が水の泡に…」 血統牛DNA不一致で久米島町長 ショック隠せず


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大田 治雄町長

 【久米島】血統矛盾の繁殖牛が久米島町で出荷されていた問題で12日、大田治雄町長は本紙の取材に「久米島は血統の優れた牛を出荷し、全国的に評価を受けていた。農家の努力が水の泡になりかねず、とてもショックだ」と述べ、JAおきなわなどに対し、信頼回復に向けた情報公開の徹底を求めた。

 同町の肉用牛生産額は年間8億円ほどで、サトウキビに次ぐ主要産業だ。JAおきなわと県に対し「バイヤー(購買者)への説明責任を果たすべきだ」と求めた上で、畜産農家への支援策を検討する考えを示した。