伊禮友八さんは幼い頃から釣りに親しんでいたが、最近は釣りから遠のいていた。久しぶりに釣りをしたいと思っていたとき、家からすぐ近くの平敷屋漁港でチンシラーが釣れているとの情報が入った。3月3日、朝7時頃から釣りに出掛けた。
開始してからしばらくは餌に食いつきのない状況が続いたが、午前10時半にいきなりウキが消し込んだ。掛かった魚は重量感はあるものの30秒ほどで意外にあっさり浮いてきた。これが53・5センチ、2・65キロの大物で、伊禮さんにとって初めてのチンシラーだった。
釣りガールの会の小浜春菜さんは昨年10月から釣りを始めて、最初に釣ったオジサン(ヒメジ)の引きを味わってからすっかり釣りにハマってしまい、毎週のように釣りに出掛けている。3月1日も、イラブチャーなどのおいしい魚でも釣ろうと釣り友と2人で恩納海岸に出掛けた。
狙い通りにイラブチャーを数匹釣り上げていると、今までとは違う強い引き。岸沿いに右に走った魚は、反転して左に走った。魚の引きに合わせて左に移動しながら5分ほどで友人の出したタモに収まったのは38センチのカーエーだった。カーエーを仕留めたのは初めて。釣りの魅力にますますハマってしまった小浜さんだった。
(おきなわ釣王国社・仲栄真修)