米国外の米軍基地も対処 PFASで国防総省が報告書


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 県内の米軍基地周辺などでも検出されている有機フッ素化合物(PFAS)に関し、米国防総省が設置した「タスクフォース」は17日までに議論の経過をまとめた報告書を公表した。汚染された可能性があると把握できた米国内の米軍施設が401カ所から651カ所に大幅に増えた。米国外の米軍基地についても対処していくとしている。

 防衛省はタスクフォースの取り組みを踏まえて対処するなどと説明している。調査団体インフォームド・パブリック・プロジェクト(IPP)の河村雅美代表は「基地周囲でのPFAS汚染が米軍由来のものと認めたということになる」と指摘した。

 国防総省は汚染地点を特定する目安に、米環境保護庁(EPA)が設定した飲料水に関する生涯健康勧告値(1リットル当たり70ナノグラム)を使っている。米国内でこの値は緩すぎると指摘されており、より厳しい基準を定めている州もある。これらの基準に照らせば汚染地点は、より増えるとみられる。

 報告書は(1)有機フッ素化合物を含む泡消火剤の使用停止(2)人体に与える影響の把握(3)浄化責任を果たすこと―の3点を目標に掲げた。米国外にある米軍基地については「今後、対処する方法を模索する」と明記している。

 河野太郎防衛相は17日の会見で「エスパー国防長官のイニシアチブを受けた最初の一歩だ」と評価した上で「米側はPFAS(を使った泡消火剤を)換えるという非常に高い目標を掲げている。日本企業にもぜひ(代替品開発に)参加してほしい」と呼び掛けた。