琉球銀行(川上康頭取)と沖縄銀行(山城正保頭取)は23日、現金自動預払機(ATM)の相互利用を4月6日から開始すると発表した。相手行のキャッシュカードでATMから現金を引き出す場合には110円の利用手数料を徴収してきたが、自行の顧客と同様に無料にする。県内金融機関の上位2行が顧客サービス分野で協調するのは初めてで、今後も事務分野などでの共同化を検討する方針。
琉銀の松原知之専務、沖銀の金城善輝専務が那覇市の県銀行協会で共同会見した。対象となるATM取引は引き出し、振り込み、カードローン借り入れ。対象台数は、琉銀が178カ所321台、沖銀が251カ所413台。他金融機関との共同ATMなどは対象外となる。
4月6日以降、両行の顧客は琉銀、沖銀どちらのATMを利用しても、平日午前8時~午後6時は手数料負担がなくなる。午後6時以降の夜間と土日祝日は時間外手数料110円がかかる。各行所定の振込手数料は別途必要となる。