大分出身の木元敏行さんは沖縄に移り住んで35年。小さい頃からウキ釣りをメインに50年以上も釣りを楽しんでいるベテラン釣り師だ。季節に合わせていろんな魚を釣って楽しんでいる。
3月20日はチヌを狙って泡瀬海岸のマル秘ポイントで午前9時ごろから竿(さお)を出した。生オキアミを餌に仕掛けを投入したが、この日は餌取りが多く、ウキに小さいアタリはあるが、なかなか針掛かりしなかった。仕掛けを上げると、いつの間にか付け餌をとられていた。午前11時に生オキアミより餌持ちが良い半ボイルの餌に交換して仕掛けを投入。しばらくするとモゾモゾと餌取りのような小さいアタリの後、ウキが一気に消し込むとフカセ竿の1・5号が大きく引き込まれた。
2日前にも48センチのチンシラーを釣り上げた経験はあるが、今度の魚はその時の魚より暴れ回り、レバーブレーキを駆使して、巻いては出してを繰り返すこと10分。海面には銀色に輝く魚が浮き、用意したタモで取り込んだのは54センチ、2・54キロの特大チンシラーで、木元さんのチンシラーの記録を塗り替えた1匹だった。釣り好きな木元さんは「釣り場で見かけたら気軽に声を掛けてください」と語った。
(おきなわ釣王国社・仲栄真修)